上海トランジット

 今回の旅行の目的地はUAEアラブ首長国連邦のドバイです。なぜドバイ旅行なのか?それはmamaがいつものように格安航空券を探していると「ん?52,000円でドバイに行ける・・・これってどう?」という話が7月にあり即決定!目的地の選択というよりも格安でどこまで行けるかを模索する日々。しかし、普通に考えて年末年始にドバイ往復52,000円はありえませんよね。安さの秘密・・・笑いあり、涙ありのトランジット旅行をご紹介いたします。

弟くんの講習の終わりを待って

 

 12月27日(木)・・・弟くんの学校での冬期講習が12時までのため、学校の帰りを待ってすぐに昼食をとり高速に乗りました。最近のサービスエリアはおしゃれになっていて、スターバックスはもちろんショッピングを楽しめるようなお店が増えました。眠気さましにスターバックスでおやつタイムです。お兄ちゃんはすでに帰ってきておりいっしょです。ガラスの向こうでなにやら注文しています。

  

イオン成田で夕食

  

 日が落ちた頃に成田のイオン到着。まずはダイソーで旅に必要なものを買い、そのあとフードコートでがっちり夕食をとりました。都会のフードコートは広くて迷ってしまいますね。子ども達は有名店のラーメン行列に並び気合十分。それにしてもこのお肉の量にはびっくりしました。海外旅行前はここのフードコートかすぐ前の銚子丸という回転寿司で食事をとるのが定番です。

 

 

 

 フードコートの良さは各自がいろんなジャンルから選べること。その時々に食べたいものがテーブルを飾ります。フードコートでは珍しい串焼きとキャベツの組み合わせや、ヘルシーにナムルなどの野菜を中心にビビンバの定食など、あっちもこっちも食べたいものばかり。

 

成田ビューホテルに宿泊

 

 

 「成田ビューホテル」です。このホテルがオープンの時にここで仕事をした思い出の場所でもあります。できた時には周囲に何も無かったのでこのホテルやっていけるのかな?と感じていましたが地元パワーを活かしながらがんばっているようです。宿泊代金がネット検索をかけると安いのと駐車場代が2週間無料なので前泊はここが多くなりました。

 

  

 建物の古さはありますが、部屋の広さやバストイレの使い勝手も悪くないのでうちの家族には十分です。子ども達が小さい時には広めの部屋で添い寝をしていましたが、今は下の子も高校生なのでツインを2部屋となりあわせで確保し、夫婦の部屋と子どもの部屋に分かれます。2部屋でも10,800円です。有線LANですがネットも使えるので便利、ケーブルが無い場合はフロントで貸してくれます。

 

 

翌日の朝・・・

  

 12月28日(金)・・旅行前泊の成田ビューホテルで朝を迎えました。朝の散歩をしていると建物の隅から湯煙・・・そういえばmamaが夜、温泉に行っていたのを思い出しました。温泉料金は宿泊者は1,000円で入浴できるのでmamaは楽しみにしていました。そのときにもらった再入浴券があるので掟やぶりの選手交代で入りにいきましょう。

 

  

 早朝の温泉にやってきました。のれんをくぐってさっそく露天風呂にGO!けっこう気持ちが良かったです。ちょっと驚いたのはお湯の色。真っ黒なのです。イカ墨につかっている感じでした。(いいなぁ、男性浴室は湯船が大きくて。by mama)

 

34円のおにぎりと松井の引退

 

 昨日立ち寄った成田イオンのスーパーで朝食を買い込んでおきました。安いおにぎりはひとつ68円で売っていること自体都会はすごいと思いましたが、夕方半値になるのでさらに驚きです。家族の朝食全部で1,000円くらいかもしれません。テレビではちょうど始まった松井選手の引退会見をみながら34円のおにぎりにかじりつきます。

 

 

 朝のシャトルは空いていました。何度乗っても空港行きのバスは心が高鳴りますね。子ども達は任天堂の3DSを懐に忍ばせ、その所有者とのすれ違いを楽しみにしています。何のことかはじめはわかりませんでしたが、3DSの所有者とすれ違うと相手の情報が届くようです。ゲームも進化しているのですね。

 

第2ターミナルから

 

  

 mamaは何度か利用したことがあるようですが、私と子ども達にとっては、初めての中国東方航空です。最初の目的地は上海!おもいっきりバックパッカーのような旅のはじまりです。チェックインを済ませ座席を前後列2席ずつの窓側にリクエスト!荷物を預けて上の階へ遊びに行きます。

 

  

 有名店の100円ハンバーガーとコーヒーを堪能して軽めの昼食が終了。mamaはラウンジに寄り、私と子ども達は本屋さんや家電コーナーなどをみて、いざ出国審査へ。あっさり通過して、遠いゲートに行くためのモノレールに向かいました。

 

  

 まっすぐに引かれている線はこの位置に飛行機を誘導するためのものです。コックピットから真下は見えませんから誘導者が合図を送ります。中国東方航空のカラーリングは昔見たブリキのおもちゃのようで懐かしい雰囲気です。

 

初めての中国東方航空!

 

  

 きちんと中国東方航空という名前がペイントされ間違いようのないすばらしい機体です。中に入るとヘッドレストの後ろに電源が装備されていてビックリ。フライトアテンダントに中国東方航空はみな電源が装備されているのか尋ねると「いいえこの一機だけです」と即答されました。貴重な飛行機に乗せていただいているのかもしれませんね。中国東方航空MU524便は14時定刻に出発しました。

 

 

 おつまみが出てドリンクのサービス。mamaはもちろんビールを選択し「相変わらず青島ビールは薄さが最高!」とほめていました。機内食は牛肉団子飯とえびうどんの選択。写真映りが悪かったビーフは載せていませんが私的には抜群においしかったです。日本から飛び立つ食事はいつもおいしいですよね。うどんはこれ以上ないくらいダメダメでした…。でも、当たりはずれがあるので機内食は楽しいですね。副菜はちょっぴりお正月を意識しているのでしょうか。昆布巻と卵焼きがありました。

 

上海トランジット!

 

 中国と日本の時差は1時間です。約4時間のフライトで16時45分に上海国際空港に着陸しました。おもいきり風の吹き荒れる中タラップを降りるのも旅の醍醐味です。地面から見上げる機体もなかなか趣がありますね。(弟くんは「階段かよー!」と叫んでいました)

 

 

 素敵なタラップを降りると入口までのバスが用意されています。(弟くんが「バスかよ…」と情けない声を出しています)輸送用バスにはすぐに乗り込むことをお勧めします。なぜならここは中国なのです。人数が多そうだから次のバスに…などありえないのです。警備もなく、どこへでも行けそうな雰囲気の中到着通路に向かいます。

 

  

 とっても丁寧な入国審査を済ませ、やっとのことで荷物をとりに行くと、私達の荷物だけが回転テーブルに回っていたので荷物を探す手間が省けました。(荷物のタグとの照合もなく外に出ていけますから正直「荷物がちゃんとあってよかった」と思いました)到着の人たちを待つ中国の方々で空港はごったがえしていました。

 

ホテルにGO!

 

 私と子ども達にとっては初の中国上陸です。mamaがホテルまでの送迎を手配しておいてくれました。デラックスなワゴン車に乗ってホテルへGO!上海は夜景がきれいだと聞いていましたが、ホテルまでの夜景だけでも十分きれいで、車内から何枚か写真を撮りました。

 

ブルーマウンテンバンドユースホステル

 

 チョークで書かれた情報があふれる宿泊先に到着。ここはバックパッカー的な宿ではなく、バックパッカーの宿です。予約は子どもとmamaが3人部屋で私がドミトリーという大胆な宿泊。受付のお姉さんに話してながめの良い3人部屋に布団を足して4人宿泊でも良いか訪ねたところ即答OK!部屋を見てみる?と言われ確認し私も即答OK!交渉成立!さすがユースホステルです。上海空港の乗り継ぎは明日の昼便なので通常は空港近くのホテルに宿泊しすぐ空港に戻るのですが、mamaのプランにそのような妥協はありません。トランジットのための20時間滞在の上海だからこそ楽しもうという考えです。

 

 

 中国にたくさんあるユースホステルのポスターを見て胸がおどります。ちょっとずつディープな旅行になっていることがうれしい。外国のお客さんも多く、壁いっぱいのメッセージや写真がその人気を物語ります。ドミトリーの施設も見学しましたが、共同のトイレにシャワーなどみな清潔で好印象でした。

 

ロフト付の部屋は眺めも最高!

 

  

 この赤いソファーがあとでベッドになります。従業員の方がいろいろ持って来てベッドメイキングしてくれました。もっと暗いイメージを想像していましたがおしゃれで清潔な感じです。mamaの宿泊先選びはお金をかけるところとかけないところの差がものすごいのですが、ここはお金をかけない中でも本当に質の高いバックパッカーの宿です。

 

 

 

 階段を登ったところがロフトでベッドルームになっています。ロフトのベッドは3人寝られるので下のソファーベッドがあれば十分に4人宿泊可能です。大きなホテルでは消防法の制約で収容定員はくずせませんが、こういう宿は融通が利くから素敵です。ロフトの下はトイレと温水シャワーです。この部屋は結局4人で宿泊して4,674円です。

 

 

  

 部屋には広いベランダが準備されてイスもあります。ここからの眺めは最高ですね。冬でなければここからの夜景を眺めながらうすーいビールをいただいたことでしょう。さすがに12月は寒いです。さて、上海上陸記念においしい夕食を食べにでかけましょう。

 

上海の夕飯!

  

 一歩外に出ると中国の下町風情が漂ってきます。さすがに中国は漢字だらけですが、じっくり見てみると何となく売っているものが予想できます。中国語の発音の理解は無理ですが、漢字を学習したことが初めて役に立っている気がしました。 

 

  

 路地を抜けて街の通りに出てきました。これでもかと光るネオンや看板が映画で見る香港のようで何だかわくわくしてきました。歩行者天国のこのメインストリートはとても長いので、遊園地で見るような電車風の車に乗って移動する観光客とたくさんすれちがいました。

 

上海姥姥(シャンハイラオラオ)の蟹

 

  

 mamaチョイスの上海姥姥です。ここは上海ナビのサイトからmamaが見つけた安くておいしい上海蟹のお店です。中に入るとすでにお客さんがいっぱい。お店の女の子達が一生懸命に取り皿を磨きながら注文におわれています。外国の常連客が次々にやってきてはウエイティングを始めました。

 

 

  

 スープの後に来たのチンゲン菜いため16元(208円)です。とっても薄味なのに菜っ葉の苦味がなく甘みを感じます。そして上海蟹くん128元(1664円)の登場です。我が家ではあまり蟹好きがいないので私にまわってくる部位が多く感激。個人的には蟹は見ているだけで幸せになります。味付けがほとんど無いのですがその分ホタテの干物をかんだ時のうま味がじわーっときます。

 

 

 

 白めし4つ!(2元×4で104円)あきらかにこのお茶碗にご飯をつめて上からかぶせた立派な風格!さてここからが戦闘態勢に入ります。蟹好きの私をもってしてもそれ以上にうまい!と思わせたのがこの豚バラの醤油煮48元(624円)です。このお肉の表面にあるしょうゆだれでご飯が一杯いけそうなほどおいしい!

 

  

 ナスの冷菜16元(208円)はナス好きの弟くんのリクエスト!とっても上品な味わいでした。子ども達はお腹が減っていることとmamaチョイスのこの店の味が気に入ったことで「上海はいいところだ」と上陸後3時間でこの街をマルにしました。「別にドバイへ行かなくてもいいかも・・・」の話題になりかけたところで「今度は上海のみの旅行もいいかもよ!」と話をそらし完食。お会計は全部で288元(3744円)でした。

 

100万ドルの夜景を見よう!

 

 「めし食ったから帰って寝よう!」という雰囲気の中、mamaが上海の夜景をぜひ見せたい!ということで10分ほど歩き川沿いにやってきました。空港からワゴン車で街中に来るときも十分綺麗だったのですが、近づくにつれ別格な景色が飛び込んできます。

 

  

 この横断歩道を通って先に行くと幅の広い歩道が川沿いにずっと続いています。(いわゆる外灘ですね。)この日は霧が出ていてmamaは「晴れているともっと綺麗なのになぁ。」と言っていましたが、私はこの霧に乱反射する光に心を奪われ、たくさんの写真を撮りました。

 

両方の夜景

  

 川の向こう側の近代的なビル夜景も綺麗なのですが、振り返ると昔ながらの建物にもライトアップが施されていて王宮のような趣が美しく、新旧のライトアップが比較できるのもここが人気スポットな理由のひとつなのだと思います。

 

  

 古きよき街並みのライトアップを横目にホテルへ向かって歩き出します。来るときは始まっていなかった屋台にも材料がたくさん並んでいます。味のついたスープにしゃぶしゃぶのように泳がせて食すのでしょうか?大きな鍋に湯気が立ち上っています。中国の屋台を巡る旅もやってみたいですね。ファミマによってからホテルで就寝しました。

 

  

 左上がこのホステルにたくさん飾られた写真の一部です。食堂とバーを兼ねたラウンジがあって皆集まって話をしたりネットをしたりして楽しみます。その下の写真は私達の部屋のベランダを朝撮影したものでかなり広いです。右の写真はmamaの旅行手帳でその旅ごとに作られるのですが、旅行の参加者はその半ページにその日の日記を書くのです。このみみずのはいまわったような文字のスペースは私の日記です。ロフトのある部屋の全体図を日記代わりにしようと思いながら寝てしまいました。mamaのホテル検索に「ホステル」が加わり、今まででも十分に安かったのですが、バックパッカー必見の宿も載る様になりますね。清潔でコンセントがいっぱいあり、使い勝手の良い部屋でした。

 

上海の朝!

  

 12月29日(土)・・・早朝に同じ場所まで散歩しながらやってきました。きらびやかな夜とはうってかわり水墨画のような世界が広がります。結構寒いのですが商売の人たちは朝が早く荷物を積んだ自転車やバイクがたくさん走っていました。

 

  

 空を見上げるとおそろしく長い棒がベランダから飛び出しています。もちろん洗濯物を干すしくみでしょうが、長いものは10メートルをゆうに超えています。どうやって先っぽのほうに干すのか知りたいと思っていると一行はずんずん先に行くので、はぐれないように小走りで距離をつめ、写真を撮ってはまた離されるの連続。

 

 

 これぞ私のイメージする中国のKIOSK。炊飯機がなんとも言えない雰囲気をかもし出していますね。何が入っているのか興味津々です。とってもエコかも!と感心したのは自転車に小さなバッテリーを取り付けた電気自転車。これ、結構速いんです!音もなくすうっと走っていくのです。電気バイクも走っているし、ガソリンでのバイクも走っています。両者の大きな違いはガソリン車にのみマフラーがついていること。

 

上海の朝ごはん!

     

 朝の散歩の目的地は何と言っても上海の朝ご飯です。朝食は現地で現地の人が入っているお店にしたい、と考えていました。外灘からホテルへの帰り道にせいろから湯気をもうもう立てているお店を発見。店の中を覗いてみると上海名物・焼き小籠包がいい具合にスタンバイされていました。麺料理もあるようだし、ここに決めました。

焼き小籠包

  

 焼き小籠包にがぶりつくお兄ちゃんの口から爆発的に肉汁が飛び散る様を見て弟くんは大うけしています。注意して食べても飛び出てくるのではじめは端っこをそっとかじり肉汁を吸い出す感じ。この味はくせになります。麺類も注文しました。

 

  

 メニューは4元からあり、焼き小籠包が4個で5元(65円)、辣醤面は6元(78円)とお手ごろ価格。お店の方がおすすめしていたのはワンタン5元でたっぷりのスープに小さなワンタンがたっぷり入っています。お店には席で見ることができるメニューが無く、看板から食べたいメニューを見つけ、それをメモ帳に書き出し、お店のスタッフに見せるという確実な方法を取りました。漢字の国同士、こういうところが便利ですね。

 

上海浦東(プードン)空港へ出発!

   

 昨日と同じ送迎会社にmamaが予約をしてくれていました。午前8時30分にホテルを出発です。来るときは外車のデラックスワゴンで今日はいい感じにさびれたワゴン車なのですが、なぜかこちらの車の方が落ち着きます。自分が安いワゴン車をずっと運転してきたせいかもしれませんね。

 

 

 上海浦東空港に戻ってきました。送迎の方に別れを告げ、早めにチェックインしました。荷物を預け検査を過ぎて中に入ってもファミリーマートがあってとっても便利です。2店舗並んでいて手前は食品系で奥の店はおみやげでいっぱいでした。

 

  

 見た目はまったく普通のファミリーマートですが、日本では見慣れない銘柄の飲み物や食べ物でいっぱいです。(烏龍茶は加糖されているものがあるので要注意)全民弁当10.8元(140円)にひかれベンチで食べました。見た目はもう一歩ですが、大きな肉団子や野菜がおいしかったです。さて、上海からいよいよドバイへ・・・といきたいのですが、往復52,000円のチケットは私達に「もっと旅を楽しみなさい」と語ってきます。上海から同じ中国の昆明空港に国内線で出発です。

 

あこがれのエミレーツには乗れません!

  

 スクロールには「あこがれのエミレーツ」と載せましたが憧れはあこがれです。もちろん私達には無縁の高級航空会社です。一方、私達が搭乗するのは中国東方航空の国内便になります。機体には上海航空の文字がありますが、中国東方航空に吸収合併されたので機体には上海航空と書かれています。もちろん臨場感を味わうためにタラップからのエントリーで弟くんもついに「世界の果てまで行ってQ」感覚が立派に養われ文句すら言いません。旅は人間を成長させますね。

 

 

 基本的にまっすぐ並ぼうなどの一般的な概念にとらわれてはなりません。それよりも本当に席があるのかを疑ったほうが懸命です。上海航空の機体の赤と同じカラーの制服でフライトアテンダントさんが出迎えてくれます。なかなか進まないのは自分の荷物や衣類を確実に頭上の棚に収納するまでは通路を開けようとはしないためです。これも安全第一を願ってのことですからイラッときてはなりません。

 

初めての上海航空(機体)

 

 本当に初めてづくしの旅で心がわくわくします。出発がディレイ(遅れ)表示で1時間後の13時に飛行機に搭乗しました。席についてうとうとしていたら寝てしまって、40分経っているので気がつくと完璧な水平飛行・・・かと思いきや、まだ飛び立っていませんでした。オンタイムなどという固い常識に踊らされず、安全を確保できるまで絶対に飛ばない姿勢に感服しました。飛び立つとすぐに食事が振舞われます。価値観の異なる食事に過度な期待をもってはいけません。

 

 

  

 子ども達はいつも旅行の準備には10分で十分ですが、持参する本選びにはいつも大きな本屋さんで数時間かけています。たくさんの本をリュックにつめているので入国審査の待ち時間や長時間の機内では有効ですね。中国東方航空も上海航空もゲーム端末の常設や映画の上映すらありませんから読書をじゃまするものもありません。約3時間30分のフライトで16時30分に昆明空港に到着です。

 

 

 

昆明でトランジット

  

 昆明でのトランジットはあまりネットにも情報がないので順を追って説明します。まずは飛行機から降りたら「トランジット!ドバイ!」を叫ぶ現地係員がいますからその列に並びます。ある程度集まるとパスポートを確認しながら次の航空券が配布されます。全員の航空券が配布されるとそのまま係員といっしょに出国審査へと向かいます。空港の端から端までひたすら歩く感じです。出国審査を終えトイレを済ませゲートに向かうとすでに予定されていた出発時刻を過ぎていますが、航空券の出発時刻も大幅に伸びていました。

 

  

 上海から昆明は国内線ではありますが、ゲートを通過するときには出国審査のようにパスポートが必要となります。上の写真は昆明からドバイへの航空券ですが見てわかる通り航空券とは思えないたくさんのチェックを受けますからトランジット(乗り継ぎ)旅行の場合は航空券の半券の提示が求められる場合があるので捨てずに必ず保管してください。

 

 

上海航空でドバイへのロングフライト

 

  

 長い長い道のりを歩き、やっとドバイ行きの飛行機に乗り込みます。飛行機に入ってすぐのコントロールパネルにはこの飛行機をつかさどるハイテク機器にウインドウズ98の起動シーンを見て懐かしくなり、おもわず写真を撮ってしまいました。こういうレトロな感覚が乗客の心を和ませるのだと感心しました。

 

 

 昆明に到着するのがどんなに遅れても次のドバイ便に乗れないことは無いのです。なぜなら上海から昆明に飛んできたこの飛行機を清掃してまた乗り込むのです。しかしながら国内線から国際線になるわけで、機内食もワンランク上になった気がしますがくれぐれも過度な期待はいけません。いちばんおいしいのはパンです。そしてさっきまで国内線でサービスをしていた客室乗務員がドバイへの国際線ロングフライトに対応するのです。この人たちの数々の苦労の上に安い航空券が生まれるのだと感謝の気持ちが湧いてきました。

 

 

FREE!

 

 中国からの出発便はもちろん中国の方が多くなります。ロングフライトということもあり、機内ではアップル社のアイパッドを模した通称中華パッドがあっちもこっちも花開き、自由にダウンロードできる映画などの鑑賞会が開催されます。中国の方は心が広いのでヘッドホンなどで音を独り占めしたりせずに、みんなに聞こえるように大音量でけたたましい音が鳴り響きます。私達の前席の方々は5〜6人くらい集まってきて盛り上がっているので何をしているのか見てみるとトランプ大会でした。(この対戦は3〜4時間休み無く続きました。)

 

  

 長時間のフライトの後半によく冷えたサンドイッチが出てきました。しかしこれは中国に来てからの飛行機の中で食べた機内食の中で一番美味でした。何でもありの乗客をロングフライトで扱うアテンダントさん達の気力を支えるのが野菜ジュースの一気飲みです。本当にご苦労様です。

 

ドバイ空港につきました!

 

 

 ドバイと日本との時差は5時間あります。約7時間のフライとの後、ようやく午後9時(現地時間)にドバイ空港に到着です。着陸時、窓の外には美しいネオンが輝いていました。上海から昆明への便は揺れがあって弟くんがちょっとまいった感じでしたのですぐにドバイ便に乗るのは心配でしたが、さほど揺れなかったので元気を取り戻していて安心しました。客室乗務員は一緒でも国際線になってパイロットが代わったのかもしれませんね。

 

入国審査に2時間

 

 

 疲れているので急いで入国審査へ。国によっていろいろな審査があるのだと思いますが、とってもとっても丁寧なので1時間経っても半分進むあたり。この位置でも無線LAN使えると書き込みで見たのでタブレットを開きドバイの予習タイムにしました。(Twitterでつぶやいていたよね。by mama)結局、通過できたのは並び始めてから2時間後のことでした。

 

 

長蛇の列でもタクシーは来る

 

 

 ドバイ到着が十分に遅れていますから待ち合わせの人たちも大変ですね。すぐにタクシースタンドに向かったのですがこれまた長蛇の列・・・ドバイは街の進化にタクシーが追いついていない状況です。ただし、この後のドバイ滞在で思ったのはドバイの正式なタクシー(ボディーのベースがヤクルト色)は値段がとても安く数も増えているので、長い列でも待っていると思ったよりも早く乗ることができます。

 

 

 タクシーに乗り込み、行き先のホテルを告げ空港を抜けていきます。頭にターバンを巻いた男性が多いのでやっとアラブに来た実感がわいてきました。しかしこの時点で23時50分になっていました。

 

4つ星ホテルのトレイダース!

 

  

 長い長いフライトと入国審査を経て、ドバイ空港近くのトレイダースホテルに到着しました。チェックイン完了までの間、子ども達がうとうとしているとmamaがホテルスタッフと何か話し込んでいる様子。mamaが航空券を購入したサイトは私達4人の年齢や氏名を入力した上でホテル選びができるので便利なのですが、子どもの設定に対して会社側が小さい子どもの添い寝設定でホテルに出力しているので消防法の関係で3人しか宿泊できませんとの対応。追加の部屋はいくら?と問うと2万円との答えでした。

 

私が「mamaとこども達の3人を宿泊させるのは問題ないでしょ?」と話すと「あなた様はどうなさいますか?」の問いに、「どうせ24時を回っているからこのロビーのソファーで朝まで過ごすよ!」と答え交渉成立。ドバイのホテルはパスポートをコピーするかパスポートそのものをホテルが預かるのが決まりなので、3人分のコピーを完了してから私のパスポートもコピー。3人は部屋にチェックイン。フロントでの「ロビー野宿」の腹を決めて私がソファーで座りながら寝ようとすると、フロントのお姉さんがお部屋へどうぞ!と微笑みかけてくるので、結果的に部屋で寝ることができました。

 

4つ星ホテルですから消防法は絶対なのですが、お客様の状況に融通を利かせてくれたかな?とmamaに言ったら、「うさんくさそうなおやじにフロントで野宿されたらホテルの打撃になるからでは?」と言われて納得しつつも、「いや!きっと俺の魅力が彼女の心を捉えたのかもしれない」と勝手に妄想しつつ、現地交渉術の大切さを実感してふかふかのカーペットの上で就寝しました。(ベッドは当然割り当てられませんでした。)道のりは遠いし苦労も多いけれど、こういう旅行を夢見ていたので何だかうれしくて仕方のない夜でした。

 

                        

    

 

 

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