はじめの一歩

 福島市の公園は、文部科学省が年間20ミリを越えなければOK!と言った瞬間から除染もしていないのに急に遊べるようになりました。除染の働きかけはしているのですが、国も県も市も本気で除染をする気はないようです。非力ではありますが「自分でやれるだけでもやってみよう」と考えました。

朝5時起床・・

  

 朝5時30分・・ずっと気になっていた清水学習センターの裏にある公園にやってきました。清水学習センターの入り口が今日は1.406μsv/hありました。

       

 

 公園を使う上での注意看板です。0.6μsv/hを超えれば国は放射線の管理地区にして入場を制限しなければなりません。でもここは1.5μsv/hを超えるのにこの看板だけです。右の写真は先日来たときに撮影した小さな子ども連れの親子が遊んでいるところです。

 

 

 小さな子ども達が毎日毎日ここに来て遊びます。気になっていたブランコをスチールだわしで激しくこすりだし、もち手の金属部分も磨きました。最後に水をたっぷりかけて洗い出します。

 

 

 一番の難関であるシーソーです。地面から30センチのところに線量計をかざすとすぐに0.768μsv/hになりました。シーソーの周りの草と土をはぎとることにしました。削ってはバケツに入れこれをひたすら繰り返しました。(体中筋肉痛になりました。普段もっと鍛えておかねば・・)

削りはじめて1時間

 

   

 だいぶはぎ取れてきました。草の生えている部分は特に大変です。さて、バケツに入れた土と草は公園の角地まで運びました。草が生い茂っていて子どもが入れそうに無いとは思いますがホットスポットを作っているのかもしれません。やはり置き場は悩みます。

 

 

 全部はぎとって3分ほど計測をしました。0.314μsv/hです。1年経ってもやはり表土を剥がすことは大きな効果があるようです。滑り台の砂場も削って同じ場所にもって行きました。シーソーのもち手や座る部分、滑り台の階段の手すりと滑り台の両脇をスチールだわしで磨きました。ついでに子ども達の買い食いのごみをバケツに入れました。

 

ミッションコンプリート!

   

 人間って不思議なものですね。遊具を磨いて土を剥いでいると何だか愛着がわいてきました。本当は「公園で遊ぶには線量が高すぎ!」と心配してやっているのに、きれいにして利用者が増えたら自分は被爆量を下げているのか?上げているのか? 疑問を投げかけながらも、公園の除染はじめの一歩は合計2時間の作業でした。