石垣で暮らしたい

 大好きな川平地区を離れ、石垣市街地にやってきました。旅行の後半は本当に天気が良くて、真っ青な空と、でっかくて白い雲が浮かぶ景色に心が癒されます。写真に興味のないお兄ちゃんですら「お父さん!空がシャッターチャンス!」と大声で叫ぶので私の顔もほころんでしまいました。

石垣市街を楽しむ

 

 川平地区から石垣市街地は車で20分ちょっとです。途中でロケーションの良い場所がところどころあるので、その都度mamaに「はい!前見て運転しましょう!」と注意を受けました。高くそびえているのは防災の高見台でしょうか。

  

ゆらていく市場

  

 石垣滞在中は、「毎日来た」といっても過言ではない「ゆらていく市場」です。ゆらていくの意味は寄っていきなさい。地元の果物や野菜、手作りのお惣菜の品揃えが最高です。ここでは、おみやげとしてマンゴーなどの果物を自由に組み合わせ自宅に送ることができます。うちでも2回ほど利用しました。

 

  

 運の良い日は甘いパイナップルの試食に恵まれます。箱に入っているのはマンゴーです。石垣でも良いマンゴーはお高いのですが、食べた瞬間気を失いそうになるくらいうまいです。(本当に気は失いません)

 

   

 沖縄本島には売っていない食品がたくさん並びます。早起きして作ったであろうお餅やお惣菜はどれもおいしそうで、ついついかごに入れてしまいます。おすすめ石垣牛弁当(450円)もあります!(お兄ちゃんの機内食になりました。)

 

 

なかよし食堂

 

 わが家の「石垣島情報収集班」が候補にあげていた「なかよし食堂」です。良い食堂はやっぱり混んでいますね。車を停められさえすればOK!あとは待っていればいつかは食事にありつけます。中に入ると家族連れでいっぱいです。家族連れが多いのも良い食堂の条件ですね。

 

 

 沖縄では、煮込みカツ丼に「おいしかった」という経験が無いのですが、弟君がチャレンジ。止めればいいのに・・・と思いながらも、運んでくるなり黙々と食べているので「うまいのか?」と聞くと「絶品!」の返事。ローカル食堂でしか味わえない聖域に彼は突入しているようです。お兄ちゃんは三枚肉そば。これぞ八重山そば!といった感じです。

 

 

 

デザートはここ!

  

 ゆらていく市場のある交差点のすぐ近くのお店です。弟君が足しげく通ったチーズ工房なのです。濃厚なのにすっきりとした味わいのチーズムース(280円)をスプーンにちょっとずつ乗せては口に。この兄弟が店先のベンチで食べると観光客が集まってくるのでお店への貢献度大です。

 

 

ここからの眺めが最高!

  

 私の大好きな絶景ポイント「サザンゲートブリッジ」です。もちろん駐車すると迷惑でしょうが、この日はまったく車が通らないので、この橋の上に立って360度回りながら写真を撮ってみましたのでお試しください。

 

  

 橋の上は水面から見れば相当高いところにあるのですが、真下を見ると岩や魚が見えるほど透明度が高いのです。思わずとびこみたくなる衝動にかられますが、ワイルドなことをすると怪我をするのでやめましょう。

 

名蔵ビレッジに宿泊

 

 今日から3泊する「名蔵ビレッジ」にやってきました。場所は石垣の市街と川平のちょうど間にあります。写真にあるコテージは、道路に面したレストラン兼フロントになります。朝は軽食(500円)をいただくこともできますし、夜はバーにもなります。

 

 

 名蔵ビレッジはたくさんの平屋の建物を持っています。ひとつの建物に2部屋作られています。車庫代わりにしていたテントは、この下でバーベキューをするためのものです。島の天気はすぐにかわりますからね。部屋の天井にファンが回っています。エアコンを少し入れてこれを回していると心地よいのです。

 

  

 ひとつの平屋を半分ずつ使う形と言っても、中はとにかく広い!十分な大きさのベッドが4つ入っています。また、長期滞在にはうれしいキッチンや電子レンジ、冷蔵庫に洗濯物干しまでそろっています。

 

 

 本格的に調理したい人のために滞在中1000円でフライパンから食器までそろったセットを貸し出してくれますが予約制です。そして、とっても重宝だったのが洗面台がふたつあること。我が家にもこのような洗面台がほしいところです。デザインがとてもいい感じです。

 

  

 そして超デカ風呂と多方向のジェットスパ!何と七色に光ります。入浴剤をたっぷり入れてスイッチを押すと波にもまれるクラゲになった気持ちです。(どんな気持ち?)シャンプーやコンディショナーのグレードもかなり高いものです。

 

  

 名蔵ビレッジのレストラン兼フロントは道路に面し、その道路を渡ると名蔵湾です。あまり泳ぎたくなるような海岸ではありませんが、夕方ふらっと来て夕日を拝むのにはいいですね。

 

 

 お隣はこの大きな建物。石垣焼窯元と書いてあり、ちょっと入ってみたらびっくりするほど良いお値段で早々に出てきてしまいました。ガラスと土の融合を売りにしていますが、私にはその価値がわかりませんでした。

 

ちらっと寿司なら、このすし太郎?

 

 夕飯を食べに再び石垣市街にやってきました。行ったりきたり忙しい家族です。今日の晩御飯にねらってきたのは石垣のおいしいお魚です。すし太郎という永谷園みたいな名前ですが料理は本格的で待ち時間が40分ほどありました。(休日は予約して行った方が良いかも)

 

  

 先にお肉ものがやってきました。ソーキがとっても煮込んであって味が染みていました。お待たせ!このにぎりはセットもので980円。やっぱり島でいただくお魚は最高です。海鮮サラダに寿司ピザ、にぎりおまかせと少々贅沢をした夜でした。

 

地元で人気の・・・

  

 すし太郎から歩いてすぐの「トゥリージェラート」です。このお店は「子連れでいっちゃお」の掲示板に昔、相談の書き込みをしていただいた方が経営しているお店です。絶品のアイスクリームにパッションフルーツなど数種類の果物をその場で練りこんでいただきます。地元の人にとっても人気のお店ですよ。

 

どうして朝から自炊?

 

 旅行6日目を名蔵ビレッジで迎えました。調理器具があるので各々好きなものを作って食べている朝食風景です。朝は「めざましテレビ」の占いが欠かせませんね。早朝から朝食を作っている理由がもうひとつあります。それは・・・

 

竹富島にGO

 

 そうです!石垣島と言えば他の島に安く渡ることができるので、日帰りでどこか行ってみようということになりました。港の駐車場がすぐにいっぱいになるので早めにいきましょう。まずは船会社を選びチケットを購入。5分後の竹富島行きをゲット!乗り場へ急ぎます。

 

 

 船は出発寸前でしたのでお客さんがいっぱいでした。竹富島は10分で着くので立ったまま外の海をながめていると船が動き出しました。ターミナルがみるみる小さくなります。竹富島までは4人で片道2,680円でした。往復にすれば少し安くなります。

 

  

 石垣港からものすごい距離の桟橋をもった灯台です。天気が最高!なのでこれから行く竹富島の観光が楽しみです。竹富島は往復の時間が短いため半日あれば観光もできるようです。もちろん民宿に泊まってゆっくりするのも良いのでしょうが、一日でいくつかの島を巡るお客さんもいるようです。

 

 

 

やってきました竹富島!

 

 本当に10分で到着。船着場からこちらに向かってくる彼は島宿イリワの準スタッフさんです。偶然の再会。彼は3000円で島の周遊チケットを買い、複数の島を巡る計画のようです。港にはレンタサイクルの会社がいくつかあり、レンタサイクルを借りれば港とお店の往復は無料になります。つまり竹富島の街中までは歩くには距離があるのです。(ゆるい上り坂で徒歩15分程度)

 

 

  

 店に着くと自分で自転車を選びます。地図をいただいて諸注意を聞きました。私は竹富島の物価は結構高いと聞いていたのですが、島に着いてみるとジュースもアイスも食事も結構普通だったのでうれしくなりました。おにぎりや飲み物を購入して島に入ったのですがまったく必要はありませんでした。

 

 

サイクリングりんりん!

  

 レッツゴーmamaチャリ軍団!日焼け止めをたっぷり塗って出発です。自転車のレンタル料金は1時間300円で一日借りなら1500円です。私達が戻ってきて、借りた時間は2時間30分なので普通は3時間分ですが、きちんと30分を150円で計算してくれました。4台で3000円でした。   

 

  

 島の中は自転車盗難の危険性は少ないので自転車に鍵をかけません。自転車のステッカー番号を覚えておくぐらいでOK!さて、竹富島の民家は琉球村などのテーマパークのように美しい瓦屋根がひしめいています。町中は白い小石がじゃりじゃりと敷き詰められていて自転車が走りにくいです。その理由は竹富島で有名な牛車が通るからでしょう。

 

なごみの塔

     

 最初にやってきたのは「なごみの塔」です。結構高いところにあるので兄弟は登るのに緊張したようです。天辺からの景色をまた回転して撮影しましたのでお楽しみください。

 

  

 なごみの塔を降り、ななめ向かいのお店でちょっとおやつタイム。昔ながらの棒アイスが100円です。塩ミルクやゴーヤ味など独特のバリエーションもあるのでぜひチャレンジしましょう。

 

 

 

  

 「ハンバーグ定食を1700円で食べた」など、ネットにはお高い書き込みが多かったのですが、実際来てみると、そんなお店ばかりでは無いことにすぐに気づきます。竹富島には安い民宿もあるので、次に来たときは宿泊してゆっくりしたいと思いました。店の前でパチリ!

 

 

 

 私達はまったく乗っていませんが、牛車に乗りおじさんの歌とおしゃべりに包まれながら、ゆっくりゆっくりと進むのもいいですね。さて、街中を抜けて海が見える桟橋へと自転車は向かいます。

 

さんばしからの眺め

 

 森を抜けた海の色は「パラオ」のそれと同じです。天気もよく海の色はハレーションを起こしているから写真で再現するのは難しいかもしれません。(意外に使い捨てカメラには写るのです)桟橋でお約束のポーズ。

 

コンドイビーチ

  

 次に向かったのは有名なコンドイビーチ。驚くほどに人でいっぱいです。脱衣所にトイレに売店といたれりつくせりの感じです。木陰がものすごく涼しく感じます。台湾からの団体客も来ていました。

 

  

 遠浅が続くコンドイビーチは、ずっと先の方まで歩けます。海の観光パンフレットに出てくるようなどこまでも青い海です。でも人が多いのであっさり切り上げ次に向かうことにしました。

 

カイジ浜に行こう!

  

 道はわかりやすいのでほとんど迷うことはありません。分岐点には各方角を目指す案内も出ています。サイクリング サイクリング ヤッホー ヤッホー♪(うそです 暑くて暑くて大変です)

 

  

 コンドイビーチから10分。カイジ浜にやってきました。ここの海が一番癒し系でした。浜から70メートルくらい先に岩でできた島を発見!いい感じですね。

星の砂

  

 カイジ浜のもうひとつの楽しみがこの星の砂探しです。手のひらをぬらして砂の上に置くと、何粒かは星の砂がくっついてくるのです。お土産店でよく小瓶につめて売っていますよね。拡大鏡を覗くとこんな感じ。

 

  

 ため息の出る海の青さと木陰の下を吹く風にとっても癒される感じ。どこでもドアがあったら仕事の休憩時間のたびに来そうです。帰らないかもしれません。

失ってはならない少年の心

 

 カイジ浜でしばらく時間を過ごすことになりました。理由は、あまりに海がきれいなので服を着たまま泳ぎに出て行った大馬鹿者がいるからです。何を言っても無駄だろうとあきらめる家族を背に遠くの岩場まで泳いで行きます。

 

潜りました。BGMの「しまんちゅぬ宝」とともにお楽しみください。

 

画面にマウスをあわせると・・・ツールバーがあらわれます!

 

 

 

帰りはゆったりと・・・

  

 レンタル自転車店に着き、お金を払うと、「次の船に間に合うかも!」とお店の方が車を飛ばしてくれました。船は頻繁に来るのですが、昼飯時は間が大きくあくのです。チケットを買って果物を買って、余裕の窓際シートに御満悦です。

のりば食堂

  

 さて、ちょっと遅めの昼ごはんに選んだのはローカルテイスト満載の「のりば食堂」です。なんとこれはソーキととんかつ、三枚肉そばの大盛りで1150円!器がでかいからわかりませんが、カツの大きさを見れば全体量が感じ取れますね。

 

  

 続いてとんかつカレー800円!食堂なのにこのカレーの入れ物には驚かされますし、おそばまでついてくるってすごすぎます。そば定食はジューシー(炊き込みごはん)とお刺身がついて700円! 本当にこの人たちの食堂リサーチは優れています。

 

次の日の朝!

  

 大好きな「とうふの比嘉」です。ホテルや食事つき民宿に宿泊していない私達には、早朝からおいしいごはんをいただける食堂が必要でした。絶対に気づかないようなこの看板を発見することが、最初の課題です。どこまでも続くでこぼこ道に「本当にこの道か?」と思うほどです。

 

 

 私のいち押し「ゆし豆腐そば」中サイズは豆乳がついて450円です。そばと豆腐をお出汁でいただきます。これを食べただけでも石垣島に来たかいがあります。あまりにおいしかったのでついついサブメニューをたのんでしまいました。ごはん・イカ墨塩辛・いくら・肉炒めはどれも100円です。(食べすぎ!!)

 

  

 子ども達が注文した豆腐チャンプルー定食550円です。ごはんとおそばと豆乳がついています。わざわざ石垣市街からタクシーで乗り付けるお客さんもいました。みんな気に入って、滞在中に3回顔を出しました。おすすめです。

 

街なのに豊かな景色

  

 島の雲は厚みがあって大好きです。もくもくした巨大な綿あめが、ふわふわと流れる様に癒されます。風の流れがお天気を左右することを短時間で学べます。

 

お昼ごはんは人気店のそば!

  

 お昼ごはんはネットでの「八重そば人気NO.1」来夏世(くなつゆ)です。駐車場がいっぱいで路上駐車も結構いました。お味はあっさり系で全体的に洗練された感じはしますが私にはちょっと物足りないお味でした。

 

おみやげの購入

 

 もうすぐ石垣島とお別れなので「おみやげ」を購入しなければなりません。いかにも沖縄みやげの感じであれば石垣の市場にある土産屋さんが良いかもしれませんが、もっとローカルな感じな、地元民が購入するようなものを見つけにきました。石垣島にはマックスバリューが4店舗もあり、いつもにぎわっています。石垣のスーパーならば石垣にしか売っていないようなローカルな食品がありそうですね。

 

 

  

 大量に購入しレジへ。この日は水曜日の特売デーのためいろいろなものが安くお客さんがいっぱい来ていました。沖縄では良く食べられる魚のグルクンを唐揚げにしたものが99円、海老天が4本ご飯の上にのって甘だれがかかって298円。お店の中に床屋さんがあるのですが丸刈りが500円という良心的な張り紙を見ると、ここで1年くらい暮らしてみたいなぁ・・・と思いました。

 

 

 

石垣最後の夕食

  

 名蔵ビレッジでゆっくり休み、出発の荷作りをしました。最後の夕飯をどこで食べるか重要な会議を経た後、決定したのが石垣島最強の食堂「あさひ食堂」です。またまた車をとばして石垣市街にやってきました。

 

  

 あさひ食堂の看板と言えばこのおばちゃんです。ひとりで注文を聞いては料理を運び、お皿の片付けに机上の水拭き、いろいろなことをひとりでこなします。お兄ちゃんの注文したうなぎ定食(1000円)です。やわらかいうなぎはもちろんのこと、何とおさしみに焼き魚に煮物と盛りだくさんです。

 

 

 そして弟君注文の「Aランチ」です。夜なのにランチ?とも思われますが、「秘密のケンミンショー」で放映された通り、沖縄では「ランチ」は「セット」のような扱いで朝から晩までOKです。とんかつ・鶏のから揚げ・肉団子・えびフライ・ハンバーグ・ハム・赤ウインナー・玉子焼き・キャベツにタルタルソースがふりかかってくる最もヘビーなメニューなのです。

 

 

さよなら石垣島

 

 車をレンタカー会社に返し、石垣空港に送ってもらいました。mamaの手にはゆらていく市場で購入の昼ごはん。石垣牛弁当やらお菓子やらリュックに詰め込まれています。最後の最後まで天気に恵まれました。チェックインを済ませて搭乗です。こんなに近くで飛行機の後方から写真を撮れるのも珍しいです。

 

  

 飛行機の後ろに周れたのは簡単な理由です。前から乗る人と後ろから乗る人に別れるからです。しばらくすると離陸の時間。大地から張り出しているリーフのエメラルドの色が飛びぬけて綺麗です。帰らなきゃならないことが少々寂しく思えました。

 

  

 NHKの朝ドラ「ウエルかめ」の舞台となっている黒島です。島の形がハート型にも見える方向があるそうです。次に来たときは八重山の離島に宿泊したいなぁと思いました。那覇空港に着いてA&Wやらおみやげコーナーやらをそそくさと周り、すぐに仙台便に乗り換えです。チェックイン時に非常口の場所が開いていたのでリクエスト。足元にはファーストクラスに匹敵する空間が存在します。

 

 

 

 左の写真は宇宙のように見えますが、石垣の海に潜って撮影したイソギンチャクの一種。右の写真は珊瑚です。普通はマンタをはじめとするお魚さんに注目が集まりますが、石垣の海ではこれら海を守る生き物達の美しさに目を奪われます。逆を言えばこの美しさがあるからこそ、生きていける魚も多いはず。ゆっくりと潜っていくと、赤ん坊が母親のお腹の中で守られているような、深い安堵感に包み込まれます。海も山も畑や田んぼも川も水も、そこに住む生き物達と私達人間の心豊かな暮らしにとって、無くてはならない大切な宝ものです。 

 

 

 

 

 

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