路地裏ばんざい

 韓国での年越しは初めてでした。カウントダウンの派手なセレモニーはあまり感じませんでしたが、朝方近くまで屋台のお店は繁盛していました。サムスンなど世界をリードする躍進的な韓国のイメージと、路地裏のあちこちで見かける伝統的なお店のイメージ、その両方が共存している部分が、今の韓国の大きな魅力のひとつです。さて、韓国旅行も残る2日です。

韓国での元日の朝

  

 2012年の元旦を韓国で迎えました。まだ夜の明けきらない鍾路3街へ散歩に出ました。まだお酒を楽しんでいる屋台もあります。その他で開いているお店は24時間営業のお店です。外食産業のチェーン店を含めて、24時間営業のお店は随分多いのだなと感じました。

       

  

 夜から朝にかけて繁盛するお店があれば、早朝に営業が始まるお店もあります。真っ白な湯気がもくもくわいて、おもちのような食べ物がどんどん店頭に並べられています。右の写真は宿泊しているホテルの入口です。結構おしゃれなつくりですね。

 

  

 ホテルの無料朝食コーナーに行くと、食べ終った弟君がmamaを待っていました。コンビニで購入したバナナ牛乳とヨーグルトを添え、私もしっかり朝食をいただきました。オレンジジュースやトマトジュースは朝食会場のものです。この他にもシリアルと牛乳など、朝食には十分な量だと思います。

 

仁寺洞(インサドン)を歩こう!

 

 

 お世話になったホテルをチェックアウトし、次のホテル世林(セリム)ホテルに荷物を預け、仁寺洞の通りをゆったり歩きます。お兄ちゃんが写真を見ながら「ここのトルコアイスが食べたい」と言うのでおばちゃんに頼むと棒の先を器用に扱ってコーンに乗せ、渡そうと思った瞬間台の上にぼとっと落ち、みんなで大笑い。他のアイスも継ぎ足しながらお得なアイスが出来上がりました。

 

 

 

 大勢の観光客が訪れるこの通りは、たくさんのお店がひしめいています。左の写真は日本語表記もあるように「くるみまんじゅう」を焼いています。10個で3000ウォンとやや高めですが上品な味わいです。真っ赤な服にiマークが書かれている方々は、動くインフォーメーション役ですので気軽に声をかけましょう。(英語、日本語、中国語に対応しているようです。)

 

 

 この通りの端っこにはトイレがあるのでチェックしておくと便利。さて、地下鉄の鍾路3街駅からソウル駅方面に出発!明日は帰国なので何か良いお土産はないか探しにいきました。我が家の場合お土産は大型デパートの食品コーナーに行って調達することが多いのですが、今は韓流ブームもあってか日本で購入できるものも多いので迷ってしまいます。

 

 

 いろいろ安いEマートやロッテマートなどでおみやげをそろえました。買い物をしつつ、道行くところに韓国の良さをふと感じ立ち止まることがよくあります。急ぐべき日程は何も無いので、その都度足を止め写真を撮ったり、古い遺跡らしい場所を見学したりしながら最後の韓国観光を楽しみました。

 

かにキムチ最高!

 

 仁寺洞の通りに戻ってきました。お腹がすいたので仁寺洞にある「土房(トバン)」というお店に入りました。韓国料理店には、そのお店自慢のキムチが最初に出てくるのですが、このお店には「カニキムチ」が出るのです。つき出しでカニキムチ?食べてみたら抜群においしい!私にとっては韓国に来て一番おいしいものでした。つき出しでこの味?韓国恐るべし!「このキムチを食べるためだけに韓国に来てもいい…」と心でつぶやきました。

 

 

 

 カニキムチを食べ「うまい!辛い!」とひとりでうなる私の横に、スンドゥブやビビンバ各5000ウォンが運ばれて来ました。基本的に何を食べてもおいしそうなお店です。しかし、私は単品のカニキムチ(3000ウォン)とマッコリを頼む向かいのテーブルにいるお客が気になって仕方ありません。(空輸したらいくらだろう?)

 

  

 スンドゥブもおいしかったです。カニキムチは味わって食べていると1時間ほどかかりそうなので、用意していたビニール袋にさっと入れ持ち帰りました。(おかずはおかわりできますが、このカニキムチはおかわりできません。)

 

今晩のお部屋は・・・

 

 ここが最終日宿泊に選んだ世林ホテルです。入口はとっても立派な硬いイメージですが、オンドル部屋に入ると、とてもラブリーな雰囲気です。エアコンと大きな壁掛けテレビ、トイレ、バスタブがついて二人で一泊3900円です。

 

最後の夜はやっぱりこのお店!

 

 一番気お気に入りの焼肉屋さんに到着。この韓国旅行の掟である「毎日焼肉を食べる」は何の苦労もなく守られました。席に着くと笑顔で迎えられ、焼き網に炭火が用意されます。最初に来るこの野菜入りのスープも体があったまっておいしい!

 

 

 お肉を注文すると、おばちゃんが何から何までやってくれるので任せます。まるで大阪おばちゃんのように楽しい話をしながらせっせと焼いてくれます。(でもオール韓国語なので話の内容は?です。)ちょうどよい焼き加減になると、おばちゃんはつけダレのお皿にバンバン投げ込んできますから負けじと食べまくります。

 

 

 

 食べたらとにかく「マシッソヨー」(うまい)を連発すると、機嫌を良くし、サンチェがなくなるとかごいっぱいに盛って来るし、キムチが減ってくると大量に出してくるわでコミュニケーションの大切さを実感します。記念撮影までしてくれました。感謝。

 

  

 ラブリーなホテルに戻ってきました。帰国の準備をして韓国のテレビ番組をみながらマッコリとともにカニキムチをいただきました。「うまい!辛い!」にすっぱさと甘みのあるマッコリがベストマッチ!満腹感にひたっていました。このホテルは仁寺洞から徒歩1分なので、お店を見て歩く最後の夜には便利な立地です。mamaはお土産を見つけにコンビニまで行きました。

 

出発の朝

 

 1月2日(月)最終日の朝です。今日は韓国から博多に飛び、そこから仙台に飛ぶ壮大なフライトプランが待っています。それにしても、夜も明けたばかりだというのに、もう通りに出ている家族がいますよ?とっても怪しいですね。

 

 

 ひたすら歩くこと10分!どうやら朝ごはんである最後の韓国飯を食べに来たようです。24時間営業の食堂のようです。そういえば前にmamaがこのお店を絶賛していたことを思い出しました。韓国に来たときにさっと朝ごはんを食べてしまうお店に使っていたようです。お店の名前はキンパ天国です。

 

やってきましたキンパ天国!

  

 キンパとは日本で言えば巻き寿司です。味は日本とちょっとだけ違いますが、見た目は区別がつかないと思います。巻き寿司の具がお店の入口に並べてありました。ここで作ってお客さんに出すようです。見た目も綺麗なので自分で選んで巻きたくなります。

 

 

 キンパもすばらしいのですが、ここの鍋メニューは本当に充実していますね。お値段も手ごろだから地元の方々がたくさんやってきます。お店の中には店員さんはそんなにいないのに、これだけのメニューを作るのは結構大変でしょうね。

 

 

 お待たせしました!mama注文のキンパ1500ウォン(約120円)です。キムチもくるので朝ごはんとしてこれを食べれば十分かもしれませんね。次に来たのはカルビタン5500ウォン(約400円)熱いのでやけどに注意!スープがとっても美味!

 

 

 結構売れているのがこのチーズとんかつセット5500ウォンです。韓国でとんかつ?とも思いますがこれも売れ筋らしく、弟君が「うまい!」と言ってパクパク食べていました。小さいお子さん連れでもここなら年代に合わせてメニューが選べるからお勧めです。お兄ちゃんは石焼ビビンバで値段は同じですが弟君があまりにおいしそうに食べているので気になっています。

 

バスで空港に向かいます!

 

 9時10分にホテルをチェックアウト。mamaは通りに面しているお店で韓国の紙を購入しておみやげにしていました。仁川空港までのバスを通りで待ちます。時間通りバスは到着。私が口にしているのはさっき購入したくるみ饅頭です。バス代はひとり1万ウォン!と言えば高そうですが700円です。電車の乗り継ぎよりも楽なのでこの方法をとりました。

 

  

 10時30分に仁川空港に到着です。さっそく空港のセブンイレブンに行って昼飯の調達です。私の大好きな「キムチ焼肉弁当」を購入。(2500ウォン)お弁当を購入したらミネラルウォータが一本サービスになりました。この量で200円でお水がついてくるのですから日本でもやってもらいたい。

 

  

 このハート型をした食べ物は「ソルギ」と言います。うるち米をふかしたフワフワしたお餅です。あまり甘くなく、さっぱりしたおやつですね。そして右の写真はmamaが空港で無料のらでん工芸のペンダント作り体験を行いました。時期によって内容はかわりますが、無料という響きに弱いようです。

 

  

 飛行機の離発着を見ながら休む男どもと違い、mamaは空港内で残ったウォンを使うことがうれしいようで、お店をあちこち見て回っていました。準備ができたようで搭乗のお知らせが入りました。

 

  

 飛行機が飛び立ってすぐに散らし寿司がでてきました。これ結構おいしくて、お弁当をいただいた直後でしたがぺろっと完食です。味噌汁に水にパイナップルのデザート。機内で楽しみにしていた映画は半分も見られないうちに日本に到着していまいました。

 

旅行を振り返って

 

弟君

今回の家族旅行の行き先は韓国。毎晩、デジ(豚)カルビやユッケなどの()日本じゃ食べられないような、珍しくてしかもおいしい部位の焼肉を食べることができたのが嬉しかったです。加えて、旅行中6人の方と3DSですれちがい通信することができました。

まぁ、何といっても日本に近いのが良かったです。自分たっての希望で、現地のホテルに着いてからゆっくりしたい、ということで韓国にしてもらいました。物理的に近いならば同じアジアということもあって日本語が多く、心も近い。そして、心が近いならば通りで宣伝してくる人も近い。かばん、まんじゅう、蜂蜜のお菓子、全ていらない!あ、でもトルコアイスは下さい。できればアイスがもっと伸びてて、それを兄に突き出すパフォーマンスはしないで、バニラのみで、コーンは一個、それも未破壊でアイスの中に刺さってなくて、アイスを台に落としてないやつを。

お兄ちゃん

今回の旅行は焼肉と咳とともにあった旅行だった。 

咳はさておいて、夕食は(博多での昼食も)全て毎日焼肉。「全食焼肉で!」という自分の願望が最大限叶ったと言える非常に満足度の高い旅行でした。ただ、ご飯食や箸など、日本に近いゆえに共通する部分も多々ありますが、それに慣れてしまうといざ違っているところを見つけてしまうと落差2倍。注意されたし。

特に戸惑ったのが焼肉を酸っぱいタレで食すところ。1日目が相性の悪い肉であったため、弟と共に少しトラウマに。しかし、次の日、その次の日とそのタレでの食べ方が分かってきて、2日目以降は美味しくいただけました。是非一度、ご飯といっしょでなく、肉だけを味わう感じで食べてみてください。

最後に、ホットクの中の黒蜜はものすごく熱いので、頬張らないように。

mama

家族で行く海外旅行、今回でもう何回目でしょう。いつも「夏」を求めて旅行先を決定していましたが、今回は二男の「飛行時間の短いところ」という強い希望を叶えるべく寒いソウルを旅行先に決めました。

食事が焼肉三昧になってしまいましたが、一人旅では入れないレストランにも行くことができてよかったと思います。

また、家族でスケート…なんて、日本では絶対やらないであろうことも、海外でならば素直に出来ちゃうのも素晴らしいと思ってしまいました。

4泊5日は短かったなぁと正直思います。でも、2011年の終わりに、家族4人仲良く元気に海外旅行に出かけられた幸せを感じずにはいられません。

さて、しばらくはヴァーチャル旅行に浸りますか!

papa

 カニキムチと安いマッコリの組み合わせ最高!

 

旅の費用は?

 

航空券 JALホームページ

  68、755円×4人   275,000円

ホテル 鍾路ビズ ファミリールーム

         楽天トラベル予約

 

    世林ホテル ソウルナビ予約

  12月29日 7、836円

  12月30日 7,836円

  12月31日 9,576円 計25、248円

   1月 1日 3,900円×2部屋

                計 7,800円

保険 損保ジャパン 3人分

                  4,140円

仁川空港→鍾路3街 地下鉄

  315円×4人         1,260円

空港バス 鍾路3街→仁川空港

  700円×4人         2,800円

仙台MY駐車場 

  400円×5日         2,000円

☆総合計は・・

            318,248円

☆ひとりあたりの費用は・・

             79,562円

 

路地裏万歳!

 

        

     

 

 韓国の有名なお店が大通りにはたくさんあります。でもその通りを一本路地に入るだけで肩のこらない安くておいしいお店がたくさんあるように思えます。こんな路地裏に?と思えるようなところに繁盛店があり、逆に言えば「こんな場所で人がたくさん入っているお店はきっと安くておいしいのでは?」と考えても良いかもしれませんね。最新式のガスコンロで焼いた高級肉よりも昔ながらの炭火で焼いた安いお肉の方が我が家には合うようです。たとえ子ども達が個々に仕事に就くような年齢になったとしても、「韓国に焼肉食べに行く?」と言えば「OK!19時に現地の焼肉店集合ね!」と気軽に落ち合えそうな・・・遠くて近さを感じる韓国旅行でした。

 

 

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