仙台→那覇→石垣島

 2014年のお正月を石垣島で迎えることにしました。受験の年は冬の旅行を海外ではなく国内での滞在を守っています。弟君の課外授業がすべて終わったのが1227日(金)なのでその次の日に出発です。mamaは「27日に出発できると安いのになぁ・・・」とぼやきつつも、計画は課外授業の日程から割り出して立てていきます。

 

出発の朝は雪・・・

 

 仙台空港からのフライトは1150分なので余裕がありますが、冬の道は何があるかわからないので7時には家を出発。東北自動車道に乗るまでは雪のためか結構道が混んでいました。730分から1時間かけて白石まで高速を走り、「すき家」で朝ごはんをいただいてゆっくりと空港を目指します。

       

  

 1010分に仙台空港そばのMY駐車場に車を預け、空港まで送ってもらいました。仙台空港の周辺の駐車場はまだ復興途中のため絶対数が不足しています。車ならばちょっと早めに来て預ける方が確実だと思います。

 

 

  ANAにて仙台から那覇へのフライトはちょっと遅れて出発。ドリンクは出ますが機内食は出ませんから各自購入したお弁当やおやつを持ち込みます。空港の1階にはコンビニがありますし、空の弁当として「仙台名物牛たん弁当」などをおみやげコーナーで購入できます。

 

 

那覇から南ぬ島石垣空港へ

 

 3時間のフライトで那覇へ。「めんそーれ沖縄」の看板とおみやげコーナーをながめると直ぐに石垣空港への便に乗り換えです。1620分に出発して約1時間のフライトになります。黄色い看板の「またんめんそーれ」は「また来てね!」の意味です。

 

  

 那覇のめんそーれは石垣では「おーりーとーりー」という言葉にかわります。前回の石垣旅行で降り立った旧石垣空港からは車で10分ほど離れた白保地区の近くに新空港はあります。前の空港と区別するためか「南ぬ島石垣空港」とネーミングされました。個人的には前のローカルな雰囲気の方が好きです。

 

 

白保の集落に滞在します

  

 ANA楽パックを利用しつつもレンタカーは別で1週間借りの早期格安でOTSを手配。新空港からは10分ほどの「白保地区」の集落を目指します。集落内は日中でも徐行。夜なら時速10キロほどで狭い道を抜けていきます。お宿に荷物を入れてさっそく食事にでましょう。

 

 

 前回の石垣旅行は夏でしたのでどのお店も営業していましたが、年末年始は老舗の食堂においてはお休みが多いようです。逆に地元の方に人気な中華料理のお店に入りました。そのあとスーパーで食料の買い込みです。お世話になる宿にはフルキッチンがついているので楽しみ。

 

宿の名前は「ちゅらさんご」

 

1229日(日)の朝を石垣島の白保集落で迎えました。この宿はネットの地図で見ると「1棟貸しペンションちゅらさんご」と表示されます。別の建物(敷地内)にオーナー家族が住んでいて、別の建物の2階をまるごと貸してくれる形です。

 

 

 この2階の窓からは白保の海がばっちり。とても近いので波の音がずっと聞こえます。今日は天気予報が雨なので雲でどんよりしていますが、晴れた時の空と海の深みのある青さはため息が出ます。海が目の前にある宿は国内では初めてかもしれません。

 

ゆっくり歩いても1分

  

 ベランダにはサンダルも用意されていて、そこから直接階段を降りて海に行くことができます。岩で囲まれたこの場所は満潮時に船を入れる「船着場」でもあります。夏はここから船に乗って白保のサンゴ礁見学ツアーがたくさん組まれるのだと思います。

 

  

 波の音を聞きながら1時間ほど海岸を散歩しました。犬を連れている方や釣り竿を持参して来る方、どの方も気さくに挨拶をかえしてくれます。海岸線を歩いていて目を引くのが「美しい貝」です。ふらふらと散歩をする合間に拾ってみました。あっという間に両手いっぱいの貝が集まりました。

 

  

 起床!布団をたたんで周囲の整理整頓は集団行動にとても大切な意識の向上です。(ウソです、あまりに汚くしていたので旅行記に載せられず、最終日に撮影した写真を採用してしまいました。)とても広々としていて8人位までは宿泊できると思います。

 

 

ちゅらさんごの中は・・・

  

 生活空間は基本的にフローリングです。木目を活かしたデザインを大切にしています。大きなテレビの引き出しには映画のDVDがたくさん入っていて視ることができます。また音楽CDもあって枕元のCDラジカセで聴くことができます。

 

  

 キッチンです。カウンターが便利でした。料理を作ったらそのまま出せるし、作っている本人も箸をのばすことができますね。コンロはIHです。パワーがありお湯などはすぐに沸騰します。魚を焼くことも出来ますから島の肉や魚を調理できますね。

 

  

 電子レンジもそこで使うラップも食器乾燥機までそろっています。洗い物をする洗剤はもちろん、布巾を漂白する洗剤や各種スポンジといたれりつくせりのキッチンです。キッチンはあってもこまごまとしたものは自分で購入しなければならないケースも多いのでしょうが本当に助かります。

 

  

 何と炊飯器があります。お米持参も良いかもしれませんね。コーヒーメーカーがあってひいた豆まであります。油に塩に砂糖に各種調味料もあって鍋釜はもちろん、大家族のための食器もそろっています。1年位は余裕で暮らせそうな気がしてきました。

 

 

上から見るとこんな感じ

  

 

 海で泳いだあとは階段を登ってきたら裏口に回り、外にある水道で砂を流し、中に入ったら水着を洗濯機に入れ、そこから風呂場に向かうのがとても便利でした。シャワーカーテンをして体の砂を洗い流します。すぐにお風呂に入ることができるので家族連れにはとっても使い勝手のよい宿です。

 

 

熱いお湯がたっぷり出ます

 

 

 写真ではわかりづらいのですが浴室が広いです。ユニットバスとは違って小さな子どもといっしょにわいわい言いながら入れそうです。シャンプーやボディーソープがたくさん置いてありました。熱いお湯がたっぷり出るので逆に熱すぎないかチェックが必要です。

 

 

 インターネットはWiFiのパスワードが机上にありますから設定すれば大丈夫。回線速度は高速ではありませんが、ホームページをチェックするには十分です。全自動洗濯機に洗剤もついています。風が強い地区なので外に干す時はフックが飛ばないように専用の穴が物干し竿についています。

 

 

知念商会の「オニササ」

   

 今、石垣島で一番熱いファストフードが「オニササ」です。そしてこのオニササ発祥の地がこの知念商会なのです。(諸説あり)お正月が近いので入口にはたくさんのしめ飾りが売られていました。

 

 

 お客さんがなにやらたくさんの小さな袋を持ってお会計しています。それを見ながらレジのお姉さんが手早くお会計を済ませます。生活雑貨がいろいろ揃うのですが何といっても人気のコーナーは弟くんがはまっているこのお惣菜コーナーです。

 

安い!うまい!こってり!

  

 私がお惣菜の中でも一番気に入っているのがこの「揚げパン」です。食パンを揚げて砂糖をまぶすといった非常にシンプルなものですがうまい。沖縄は天ぷらや揚げ物がとっても好まれお店も多いのですが、専門店じゃなく雑貨を扱うお店の惣菜もおいしいのです。

How to make Onisasa !

 

 

 さて「オニササ」の作り方に入りましょう。@まずはガラスケースの上にあるビニール袋を一枚とって中に手を突っ込んでください。A単価120円の鶏のささみフライをその上にのせてください。Bガラスケース横にあるソースをお好みでかけてください。

 

  

 ここの調味料へのこだわりがすごい。さて、Cその上からマヨネーズをかけてください。地元の方々は皆表面張力の限界までマヨネーズをかけます。かわいい女の子が意識的にマヨネーズをはみださせ、しかも2段で敷き詰める様は衝撃でした。

 

  

 懸命なあなたならオニササのささがどうやら鶏のささみフライであることを理解してくれましたね。さて、残りのオニは?Dおにぎりをのせてください。圧倒的人気はのりたまのおにぎり!2番人気は味わい深い炊き込み飯ジューシーのおにぎりです。E袋をかぶせ圧力をかければ出来上がりです。ハンバーガーのように食べてください。

 

 

今日はしらほの日曜市

  

 私たちの宿から徒歩5分のところにある「しらほサンゴ村」です。石垣島のさんごはどこも綺麗なのでしょうがここ白保地区のさんごは世界的にも有名な場所なのです。その価値や守るためのお知らせを進めるのがこのさんご村です。

 

 

  

 駐車場があまりないので誘導の方が付近に停めるよう指示してくれます。施設の中に入るのは無料です。入ってみるとたくさんの人で賑わっていました。まずは地元で作っている食品が目に入りますが、手作りですし安いしいろいろ買ってまわりました。

 

  

 地元の野菜とその加工品がところ狭しと並べられています。右のおばさんは魚の身を小さく切り天ぷらにして皆に振舞っていました。揚げたてでいい匂いがしますからみなのぞきにくるのです。そうすると次から次から試食をすすめるので肝心の売り物を作る暇がないのです。

 

 

  

 大きな鍋に作っているのは牛汁です。そこに麺を軽く茹でて入れ牛汁そばの出来上がりです。お腹はいっぱいでしたが兄弟で一杯の牛汁そばを分けていました。その後ろでは今日の沖縄民謡の出し物の準備が進められています。You Tubeにしましたのでお楽しみください。

 

 

 

琉球民謡をお楽しみください。終了後に出る画面は他の方のものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白保のさんごは世界一

 

 さんご村には昔の船の作り方から白保の海に群生する「青サンゴ」など興味深い展示がいっぱいです。近年沖縄全般にサンゴのダメージが大きいので、環境を維持するだけでも高度な知識を必要としています。

 

ならば潜ってみなきゃ

  

 シュノーケリングの用意はしてきましたが肝心のウエットスーツを持ってこなかったので水が恐ろしく冷たいです。井戸水の中に飛び込む感じ。根性で30分ほど潜ってみましたが青サンゴらしきものはまったく見られませんでした。

 

やみくもに潜ってもだめ

 

 

 @まずは潮見表で干潮の時間を知ります。Aそうすると右の写真のワタンジと呼ばれる部分はずっと歩くことができます。Bそこから海の中にポールが立っているらしいのでそこに向かって海岸に平行に泳いでいくと青サンゴにたどりつけそうです。しかし、リーフカレントという外海に強く引っ張られる場所があるので要注意です。

 

 

次の日

 

 海水温があまりに冷たいので100円shopで雨合羽を購入してきました。下着がわりにこれを着てその上から水の抵抗の少ない服を着ました。合羽の中には水は入ってこないように工夫はされていますがやはり水温が低すぎて一気に体温を持っていかれます。

 

 

  

 岩場を見つけては体を太陽であたためながら繰り返し潜行していきます。10分ほどで枝さんごの群生をみつけました。おそろしく冷たいのですがシュノーケリングでは見られない光景が広がっているので夢中になっていきます。左の写真の中央奥に立つポールが目標のポイントです。

 

 

  

 さんごの群生とお魚さんたちを見ているだけで十分に幸せなのですが、今回の目標は青サンゴを見ることです。サンゴ礁を傷つけないように蛇行しながらさらに30分ほど泳いでいくと目標のポールに近づいてきました。さて、青サンゴとはどのようなものなのでしょうか?

 

                                                                                                                                                               

目指せ生姜煎餅?

 

  

 @美しい青サンゴは生姜せんべいのように平面が折り曲がる形状を持っています。A青サンゴは青くありません。生姜せんべいのように表面は茶色いのです。ネットで調べていたら右の写真が参考に載っていたのですが、サンゴの中身は青いので青サンゴと呼ばれているのです。

 

 

生姜せんべい見つけました!

 

  

 3回目の休憩で岩場から見つけることができました。この独特な形が青サンゴです。水面は波があるからかほとんど飛び出してこないようです。そのため巨大なサンゴの群生であっても頭はまっ平らです。生垣の植物の頭を職人さんが切り込んだ感じ。

 

 

  

 青サンゴの根っこにはたくさんの魚が暮らしていました。写真ではわかりづらいですが、3種類の魚が身を寄せ合っていました。青サンゴの根っこあたりを見るとサンゴが板状になっていなくて突起している部分があります。

 

 

群生規模は世界一

  

 その突起が成長していくと途中で段々と平面を帯びる形となり、先っぽの方は立派な生姜せんべいになっています。サンゴもプランクトンを摂取しますから、水の流れをコントロールして吸収しようとしているのかもしれませんね。

 

  

 無数の生姜せんべいはお魚さんたちの身を隠す場所にもなります。ひと気がなくなるとふわーっと出てきてぷかぷかと泳いでいます。その雰囲気を動画にしましたのでお楽しみください。

 

 

 

水中散歩をお楽しみください。終了後に出る画面は他の方のものです。

 

 

 

 

 

安くてうまい地元の食材

  

 紅芋が結構入って150円で売られています。あまり料理は得意ではありませんが油で炒めて黒糖をからめて大学芋をつくりました。もちろん美味。残ったお芋でスイートポテトを作りました。フルキッチンがついているので普段なら買わないものもカゴに入れてしまいます。(papa、頑張ったね。自宅でもお願い!)

 

 

  

 海ぶどうもスーパーで購入。新鮮でたっぷり入っていて298円。ドレッシングもついています。これに60円のジューシーおにぎりで十分に沖縄を味わえます。子どもたちもお惣菜などをちょっとずつ食べたりプリンの代わりにジーマーミー豆腐を食べたりと、大人の味が理解できるようになってきました。

 

  

 白保の集落は本当に静かで落ち着けます。その宿に滞在して、子供たちは自分たちで時間を決めて勉強を進めていました。海岸に面しているので強い風の音や干潮から満潮に向かって水位をあげていく時の波音が自然に聞こえてきます。ある意味、贅沢な時間を感じていました。

 

 

ゆっくり成長することに価値がある

  

 旧石垣空港を飛び立つ時に見える青く美しいリーフ。それが白保の海でした。そこを埋め立てて新空港を開設する予定でしたが、それを阻止してくれたのはこの青サンゴの群生です。青サンゴは他のサンゴよりも成長が遅くデリケートな生き物なのです。ですからここまで大きく育つには膨大な時間と安定した環境を要するのです。夏には白保の集落から見学やシュノーケリングツアーが4000円程で出ますから参加してみてください。集落内の車の運転は最徐行でお願いしますね。

 

 

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