あなたの地域は大丈夫?

  右の写真は、東京都世田谷区の区道で高い放射線量が検出され、最大で毎時3.35マイクロシーベルトが検出、騒ぎとなりました。原因は放射性ラジウムで、東京電力福島第1原発事故とは無関係と判断されました。何にしてもこの住人は被爆せずに済むようになりましたね。

 

 毎時3.35マイクロシーベルトは高すぎますが、うちの敷地の周りを歩いて測ってみました。

 

 測定したのはうちの前の道路横2箇所と、

うちの前の山です。

 

 

 

すぐ横のガードレールの下は・・

 

 うちの前の道路です。2メートル先のガードレールの下に線量計を置いて待つと3.014μsv/hでした。

 

うちの前の山は

 

 うちの前が山なので徒歩2分で山の中に入れます。私の顔の高さにして待つと2.002μsv/hでした。「やっぱり山の中は高いな」「落ち葉のせいかな?落ち葉を拾って家で測ってみよう・・」

 

葉っぱと木は?

 

 できるだけ茶色で、土のついていない落ち葉を袋に集め、うちの中で線量計をのせてみました。結果は0.240μsv/hです。うちの中でこれより低い線量は無理なのです。「3月に葉っぱになっていなかった落ち葉は低いのだな」と感じました。「葉っぱから吸収するとすれば木は?」山の木は山そのものが線量が高いので、うちの敷地の木を計測。松が0.788μsv/h。そのほかの木も1.0μsv/h程度とかなり高めに感じました。しかし、一番の影響は「土」であることに間違いはないと思いました。

 

うちから15メートルのガードレールの下は

 

 同じく、うちの前から15メートルの道路なのですが、ここは、飛ばされた枝や落ち葉が密集している場所なので気になって線量計をのせてみました。計測して2分で警告音の「ピー」(10μsv/h越え)を聴いて目と耳を疑いました。飯舘村の線量の高いところで鳴った時以来です。いくら地べたにのせてるとは言え、うちのまわりでは3月下旬の庭の土ですら6μsv/hでしたからありえません。どぶさらいも事故後はひかえているはずです。

 

上がり続けMAX16.03μsv/h

    

 

    世田谷の3.35μsv/hは地上1メートルと聞いています。それでも、地べたの上とは言え、16μsv/hを超えているのには驚かされました。皮算用で3μsv/hは超えるだろうから、「世田谷とそんなに変わらないよね!」程度の証明を頭に描いていたのですが、そういう域を超えたところに、気になる問題点が生まれました。

 

    「今見えている落ち葉は思いのほか線量が低い。」じゃあなぜ、16.03μsv/hあるのか、それは事故直後とその後の「風の吹き溜まり」に要因があると考えます。武田先生の本でも風のふきだまり、壁際やそのコーナー部分の線量の高さを指摘していらっしゃいました。

 

    それゆえ、福島に限らず「事故から7ヶ月経ってこそのホットスポットが存在する可能性もある」と考えます。ポイントはやはり「風のふきだまり」や「動きの鈍い水路」ではないでしょうか?順調に下降してきた福島の線量も、10月6日に福島市役所・二本松の支所・本宮の支所と一斉に上昇しました。小さなお子さんが通学する場所の線量を地域で再チェックすることは、たとえ無駄骨であっても「価値ある大人の作業」だと考えます。

 

    何にしても「世田谷の件」と大きく違っているのは、東京電力福島原子力発電所の事故に直接的な原因があり、東京電力には、いかなる小さな被害に対しても、除染とその費用を支払う義務があるということです。