成田→チャンギ→マーレ

 モルディブという響きに憧れはありましたが、高級リゾートすぎて縁がないだろうと思っていました。しかしながらmamaがマイレージのやりくりをする中で「ダイバー憧れの地」の観点からこの旅行が実現しました。また、滞在する場所をmamaが選んでいくうちに、首都マーレの隣に位置する「ビリンギリ島」に決定。ネットでもあまり情報が無い島なので楽しみです。

弟くんの夏期講習を終えて

 

 8月7日(水)弟くんの講習の終わりを待って、夕方4時30分に自宅を出発。すぐに高速道路に乗りひた走ります。常磐道に入りお腹が減ってきたので、良く立ち寄る関本サービスエリアで夕食をとりました。梅雨があけないような天気が続き、この日も雨がぽつぽつ降っていました。

       

 

食堂「せきもと」の良いところは、何と言っても料理を作っているおばちゃんが元気!サービスエリアなのに腕をたっぷりふるった食事がとれること。一押しのにんにくと野菜をたっぷり炒めて作るみそラーメン。続いてボリューム満点のせきもと定食。両方とも650円です。

 

 

 夜10時に前泊する成田ビューホテルに到着です。成田ビューを選ぶ理由は料金の安さと15日間の駐車場代が浮くからなのですが、mamaは旅行が決まるとすぐに前泊として早期予約しておくので値段がかなり低くなります。

 

成田ビューに車を置いて

 

 

 8月8日(木)の朝を成田で迎えました。散歩がてら駐車場に行って夏の日差し対策を車にとりつけました。ここからみると大きな飛行機がスローモーションで森に飲み込まれていくようです。昨日コンビニで購入しておいた朝食を食べながら、持参物の最終確認をしました。

 

  

 部屋の片づけをしっかりとしてチェックアウト。ビューホテルのシャトルバス待ちです。mamaは旅の手帳をまめに記録するのでこのHPを作る時におおいに役立ちます。成田空港に入るバスは昔全員のパスポート提示が義務づけられていたと記憶していましたが、今は代表者だけで済むようです。

 

 

オリンピック招致

 

 オリンピック招致活動で卓球の愛ちゃんが電光掲示板やポスター、等身大のフィギュア愛ちゃんなどいろいろ展示されています。私も愛ちゃんのスマッシュを捨て身で拾ってみました。(床に絵があるだけです)

 

 

 朝8時30分にチェックインして荷物を預け座席をリクエストしました。10時に出国手続きを済ませ、早めにゲートに向かいます。成田空港はフリーWiFiですがメール登録が必要のようです。我が家は誰もスマホを持っていないのでWiFiが使えると大助かりです。さて、搭乗の時間です。

 

憧れのSQ(シンガポール航空)

 

非常口をリクエストしました

テーブルやモニタは下から

足がどこまでも伸ばせます

すぐにドリンクとピーナツ

日本食として魚がメイン

おせんべい付きです

mamaはチキンを選択

デザートのハーゲンダッツ

窓側は3列でした

 

 

チャンギ国際空港に到着

 

  

 6時間のフライトが終わり、シンガポールのチャンギ国際空港に到着です。歩いているカーペットが寝られるほど上質ですし、お店も24時間体制、乗り継ぎを楽しむ工夫がたくさんです!子ども達が小さい頃の乗り継ぎは大変でしたが、この空港だけは別でした。

 

チャンギ空港を楽しもう!

 

寝られる安心感がある

モニュメントの美しさ

皆記念撮影していました

お楽しみのフードコート

バクテー定食 約600円

堪能するお兄ちゃん

シンガポールと言えばラクサ

もちろんフリーWiFiです

民族衣装も購入できます

 

 

ちょっとディレイ

 

 

 早めにゲートに入りましたが搭乗案内がありません。チャンギはハブ空港ですから乗り継ぎの関係で他の便を待つことも多いのでしょう。シンガポール時間は日本よりも1時間遅らせて夜9時30分にモルディブにむけて離陸しました。

 

SQ→SQ

 

搭乗開始です

お出迎えで新聞ゲット

荷物位置が高い

普通の座席はこんな感じ

上昇と下降は読書します

牛肉とご飯の機内食

チキンとパスタの機内食

モニタの下に読書灯あり

階段で降りますよ

 

 

フルマーレに到着

 

 モルディブ時間は日本から時間を4時間戻します。夜10時30分にモルディブのフルレ空港に到着しました。空港がある島をフルマーレ、首都のある島をマーレと呼び両者は陸でつながっていません。多くの旅行者はここからボートや飛行機で自分のリゾートに向かうわけです。出国審査に30分ほどかかり、荷物を持って外に出ました。

 

首都マーレは船で10分

 

 

 空港の両替所が閉まっていました。モルディブの通貨ルフィアを持っていないのですが、フェリーにひとり1USドルを支払い、ここフルマーレから首都のマーレに向かいます。現在夜11時30分なのにマーレへの船が運航していることはとても助かります。

 

 

 

 乗船してお客さんが増えるのを待ちます。けたたましいエンジン音がして船はスイッチバックをしながら出航です。モルディブは11時30分でも、体内時間は早朝3時30分なので疲れもあり子ども達は眠そうです。夜の船に乗れることに私は嬉しくて目がぱっちり。

 

カーニロッジを探そう!

 

 

 マーレの船着場から地図をたよりに宿を探します。深夜だと言うのに人通りも交通量も多く騒がしいので、地図を片手にまず私が位置を確認にひとっ走り。(こういうとき、助かります!by mama)路地を入っていく場所にありますが、結構簡単に見つかりました。みんなでキャリーバックを引いてチェックインです。(道を知っていれば船着場から10分以内で着くと思います)

 

 

 首都マーレはたくさんホテルがあります。ビリンギリ島に直接行きたいところですが、深夜到着なので1泊だけマーレで宿泊できるようmamaが手配してくれていました。フレンドリーなスタッフと話をしてすぐにチェックインです。

 

  

 飾り気はまったく無いビジネスホテルですが寝るには十分です。天井にはファンが回り冷房もついています。バスタブはありませんが温シャワーとトイレがあります。長時間の移動でしたのでシャワーをあびてファンの風で開放感にひたりました。

 

マーレの朝

 

 

 まだ真っ暗な朝5時にコーランが流れました。6時になると世の中が明るくなってきたので恒例の朝のお散歩に出ました。最初に感じたことは、すべての街角に角が無いこと。壁が丸いのです。首都ということもあって交通量は気になりますが、この丸い壁のおかげで交差点の視野が大きく広がります。(日本でも取り入れたいです)

 

 

 昨日の夜、カーニロッジを探しこのあたりを歩きました。壁の向こうから大きく盛り上がった声がして光がもれていました。気になってその壁の出入り口らしき部分から中に入ってみました。砂袋で囲まれた大きな土俵があります。大きさは日本の土俵の2倍以上。この土俵はマーレの海岸沿いだけでも5つほど見ました。どんな風に競技するのか見てみたいものです。

 

あちこちにモスク

 

 裏路地を抜けて海岸に近づくと近代的な建物が多くなっていきます。そしてあちこちにノッポなモスクの塔もみられます。中はかなり広く、数百人が祈りをささげられる造りでした。窓も建物もきれいに磨かれています。

 

 

 たくさんの旗が通りに飾っています。詳しいことはわからないのですが、お祭りが関係しているようです。通りをずっと歩いているとこの旗の色が変わっていきます。角地にある家はもれなく壁が丸くて魚眼レンズでみるような写真になりますね。

 

早朝の港

 

 

 昨日の深夜に到着した船着場にやってきました。早朝だというのに随分多くの人たちが乗船しています。タクシーに乗ってここまで来て船に乗る人も多いです。タクシーは島内ならどこまで行っても20ルフィア(約130円)と格安です。

 

 

 

 マーレからビリンギリ島まではひとり3ルフィア(約20円)ですから、船の交通費は全般に格安だと思います。船がいっぱいになってもすぐに次の船が来ますから安心です。島を結ぶ大きな役割を果たしていますね。

 

生活を支える船

 

 

 マーレの人口密度は高く宿泊費も高いため、船で働いている人の中にはそのまま船で暮らしている姿も多くみられました。漁はもちろん物資の輸送に人間の輸送まで多彩な役割を果たしています。

 

 

 島にはオートバイがあふれています。110ccの日本製ホンダのバイクが中心です。若いエネルギーや活気にあふれた島ですが、車と車の免許は高額な費用が必要なので、やはりバイクが人気です。この島では車の駐車スペースを手に入れるのは大変そうですね。

 

 

 散歩をして戻ってくると、船着場の人の数が膨れ上がっていました。同じホテルのユニフォームや学生さん観光客など、さっきまでの通勤という雰囲気よりは何かを楽しみにしている群衆に見えました。

 

 

 

 子ども達が集まってきました。みんなで遠くの島をずっと眺めています。バレーボールを持っている子どもがいるので何か催しがあるのでしょうか?しばらくすると大人たちとともに船に乗っていきました。

 

専属の朝食スタッフ

 

 

 今回宿泊したカーニロッジは何と朝食つきです。屋上に上がっていくとテラスがあってそこで朝食をいただきます。口数の少ない彼こそがひとりで朝食を作ってサーブしてくれるスタッフ。この日朝食を食べるのは私達だけらしく、専属スタッフとなりました。

 

 

 朝食がついていると知らなかったせいか弟くんはうれしそうです。18時間かけて来た疲れも吹っ飛んでいました。mamaはトーストにかぶりつきながら「ケチャップない?」「紅茶に入れるミルクない?」と専属スタッフに注文を出していました。

 

 

 

 とってもていねいな専属スタッフさんでしたので、感謝の気持ちを込め、お皿もコップも重ねて調理場にもっていき、お礼を述べました。そのせいなのか、それとも忘れていたのか?水を4本いただきました。

 

2時間もらって島一周の散歩へ

 

 

 マーレは歩っても1周1時間くらいだよ!とmamaに言われ湾岸沿いに歩いてみることにしました。フェリーの来る港とは違ってとっても生活感あふれた船でいっぱいです。洗い物や洗濯の水はどのように手に入れるのでしょうか。

 

 

 

 15分ほど歩いていると市場を発見。大きな建物の中に入ってみました。まず目に入ってきたのはたくさんのバナナ。果物の種類も量も豊富です。乾燥させた食べ物や生活雑貨の品もたくさんありました。

 

 

 野菜を購入している家族です。島の生活では野菜作りは結構大変なことかもしれませんね。そして右の写真のような不思議な葉っぱを重ねて売るお店も多かったです。この葉は何なのか聞いてみると噛みタバコのようなものらしいです。

 

斜め前に魚市場

 

 

 通りをはさんだ斜め前が魚市場です。たくさんの人が集まってきていて、魚をさばく人に注文をつけていました。ここで魚を購入して2階の食堂で調理してもらえると地元の人が言っていました。それにしてもみごとなさばき方です。

 

その先にはフルーツマーケット

 

 

 魚市場から15分歩くとフルーツマーケットがありました。ここはフルーツと野菜専門なのでさらに種類が豊富。たくさんの人が買いに来ていました。さらに10分ほど歩くと小さな商店が並んでいて生活用品を売っています。

 

 

 さらに15分歩くと長い長い海岸が続いています。天気が良いので木陰がとても涼しそうですね。歩いている自分はまったく日陰に恵まれないのが残念です。1時間近くあるいているのにまだ島を半周ぐらいしか回れていない感じです。

 

金曜日は安息日

 

 

 特別のハンモックに家族でねそべっています。今日は安息日だからこういう風景がみられるのかもしれません。ゆっくりと時間が流れていく雰囲気は良いのですが、まったくゴールがみえてきません。

 

 

 

 島の反対側にあるビリンギリ島へのフェリーターミナルです。これだけ歩いて島の半周ちょっとのようです。めげずにがんばって歩き、信号機も出現してきたので、もうすぐゴールかな?と感じました。

 

安息日は店が閉まっている

 

 

 いっぱい汗をかき、ホテルのシャワーをあびました。シャワーは電気で水をお湯にするタイプ。さて、本日が安息日なのは良いのですが、島を一周してきて食事のできる店がほとんど開いていなかったことを思い出しました。サンドイッチなどを売っていたお店を思い出し、買い占めて戻ってきました。

 

 

 朝食を食べた屋上のテラスに持っていってみんなで昼食。そして午後にはビリンギリの宿のオーナーがわざわざこのホテルまで来てくれました。いっしょにビリンギリ島へのフェリーに乗り込みました。

 

マーレからビリンギリ島へ

 

 出航して船が湾岸から離れるにつれマーレの島全体が高層ビルで覆われていることに気づきます。観光客のほとんどがリゾートの島やホテルに足を運ぶ中、私達はリゾートライフとはちょっと縁遠い島に進んでいるようです。日常を忘れるためにリゾートに向かう旅行も憧れですが、その島の日常にほんの少し溶け込める旅も価値があるかもしれません。非日常のなかの日常を楽しみたいと思います。

 

 

 

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